優良ファームと悪徳ファームってどう違うの?実体験から比較してみた

こんにちはHiroです!

ファームの開始時期が遅延に遅延を重ね、全財産が3万円を下回りましたがギリギリまだワーホリ継続中です。笑

先日はホスピタリティの探し方についてシェアさせていただきました。

それからしばらくしてようやく次のファームが始まり、現在は真剣にブルーベリーと向き合っているところです。

以前シェアさせていただきましたが、私は数ヶ月前、いわゆる悪徳ファームと思われるところで働いていました。

そして現在働いているファームですが、私が思うにこちらは優良ファームなので、今回は悪徳ファームと優良ファームを比較しながら、それぞれの見分け方や特徴についてシェアしていこうと思います。

優良ファームってなんだろう

まず優良ファームとはなんぞやという話なんですが、そもそも「ここのファームは悪徳でやらせてもらってまして、、、ひっひっひっ」みたいなところはありません。

むしろ悪徳ファームに限って「うちのファームは優良ファームですよ( ^∀^)」って感じなので、優良ファームかどうかは自分で見分けないといけないですね。

というか人それぞれの価値観でも変わってきそうなので、あくまで自分が優良だと思えば優良なんじゃないかなとも思います。

ということで今回はあくまで、私自身が思う優良ファームについてシェアさせていただきます!

最低時給が保証されている

まず働く上で最も大事なことはお金ですよね。

意外と知らない方もいらっしゃるんですが、実はファームだろうと最低時給は保証されているんです。

元々私は勝手なイメージで、完全歩合制かと思っていました。

下記はFairworkのサイトの一部を抜粋したものです。

Minimum wage guarantee for pieceworkers

Image showing that from the first pay period that starts on or after 28 April 2022 pieceworkers must get at least the minimum wage guarantee.

Full-time, part-time and casual employees who are paid a piece rate under the Horticulture Award have a minimum wage guarantee for each day that they work.

This means that for each day that they work, a pieceworker has to be paid at least the ‘hourly rate for the pieceworker’, multiplied by the number of hours worked on that day.

The ‘hourly rate for the pieceworker’ is a new term in the award and means the minimum hourly rate for the pieceworker’s classification level. For casual employees, this includes the 25% casual loading.

If the pieceworker would earn more than the minimum wage guarantee for their day’s work under the piece rate, they have to be paid that higher amount.

Examples of the minimum wage guarantee

Type of employeeMinimum wage guarantee
Level 1 full-time and part-time employeesUnder the Horticulture Award, the hourly rate for a full-time and part-time level 1 employee is $23.46 per hour.If this employee works 7.6 hours per day, their minimum wage guarantee is $178.30 per day ($23.46 x 7.6).
Level 1 casual employeesUnder the Horticulture Award, the hourly rate for a casual adult level 1 employee is $29.33 per hour ($23.46 + 25% casual loading).If this employee works 7.6 hours per day, their minimum wage guarantee is $222.91 per day ($29.33 x 7.6).
参照元: https://horticulture.fairwork.gov.au/pay-and-piece-rates

要約すると、「2022年4月28日から、歩合制の労働者にも最低時給が保証され、あくまで出来高が最低時給を上回ったらその分については出来高でもらえる、下回ってもその分の時給は払われますよ」という感じです。

ただ実態としてはあまり守られていないファームが多いと聞きますね。

勤怠管理がしっかりされている(タイムカードなど)

優良ファームは最低時給が保証されているといいました。

た〜だぁ〜!!!悪徳ファームはとても狡猾なんですよ。

【驚愕!最低時給の闇に迫る】

というのも、「時給を支払わないといけないなら、そもそも働いた事実を消してしまおう!」ということが普通に行われています。

どういうことかと言いますと、例えば8時間働いた場合カジュアルだと「8×29=$232」が保証されますが、収穫量が50kgでRate$3/kgとすると、出来高は$150ですよね。その場合こいつらは「$150/29=5.17」で、その日の労働時間を8時間から5.17時間へと書き換えるんです。

以前私がいた悪徳ファームも同様に、出来高を元に労働時間が計算され、時給かのように出来高が支払われておりました。

なので悪徳だと思ったら絶対勤務時間を記録しておきましょうね。

噂によると、勤怠記録をしっかり残してFairworkに報告したら、払われなかった給料が支払われることもあるそうですよ。

レートが現実的な数字

これは農作物の種類によって異なると思うので一概には言えませんが、悪徳ファームのレートはめちゃくちゃ低めに設定されていることが多いです。

私が以前いたファームでは、シーズンが来る前からレートが低めに設定されており、さらにハイシーズンがくるとそのレートが半分になるという鬼仕様でした。

ちなみに現在の私のブルーベリーファームは4.5~5/kgくらいです。

これが高いのかどうかは正直分かりませんが、Facebookでたまに2~2.5/kgとかのブルーベリーファームの求人(日本語)を見るので、悪徳ファームの倍くらいになるのかなと思っています。

同じ働きをして給料が倍違うなんてとてもショッキングですよね。。。

優良ファームの特徴、見分け方

次に私が働いてみて気づいた優良ファームの特徴などについて書いていきます。

繰り返しますがあくまでも私の所感になりますので、一個人の感想として参考にしてみてください!

ヨーロピアンと日本人

まずよく聞く内容ですが、「ヨーロピアンがいるところは優良ファーム」これはガチだと思います。

そして「日本人がたくさんいるファームは悪徳ファームかも」というのも信憑性が高いと思いました。(もちろん例外はあると思います。)

なぜなら現在の私のファームですが、ヨーロピアンがたくさんいるのに加え、今のところ日本人は私だけです。

そして以前の悪徳ファームにはヨーロピアンは一人もおらず、日本人はたくさんいました。

ヨーロピアンは劣悪な環境では働こうとしないし英語が堪能なのに対して、日本人は文句言わず働く精神が根付いているし英語力に自信がないことが1つの原因だと思います。

求人がそもそも日本語だから日本人が集まっているわけで、日本語の求人は要注意ですね。

この辺については以前の内容と被るかもしれません。

オージーとインド人

これは大変失礼な話なんですが、差別とかではなくあくまでよく聞く噂についてです。

インド人経営のファームは悪徳ファームが多く、オージー経営のファームは優良ファームが多い」について、

正直私は同感です。

実際以前のコンストラクタが紹介するファームは3分の3がインド人でしたし、今回のファームはオージーです。

先日ヨーロピアンの会話(英語)を盗み聞きしたんですが、インド人のファームで日本人や他アジア人が酷い扱いを受けるのはとても有名な話らしく、ヨーロピアンは絶対にインド人ファームでは働かないわよーといっていました。

コンストラクタや会社が有名

大手のファーム会社や有名なコンストラクタだと基本的に法律違反なんていうリスクは犯しません。

なので法律に則り最低賃金が保証されていたり、厳しいマニュアルがあったりします。

あと逆に悪徳ファームの場合、Fairworkに訴えられたり悪名が広がるたびに名前を変えるみたいなので、会社名があまり世間に出回らないみたいです。

ただ、有名なファームというと「コスタ」とか「ラグビーファーム」とか、けっこう審査が厳しいといいますし(私は落ちました)、私はまだ受かった人にあったことがないです。(紹介とか車があったらいけたりするのかな?)

あと有名なコンストラクタが「Agri Labour」ですね!

こちらは私的に1番おすすめしたいです。なぜならこの度私が働いているのはこのAgri Labourなので!

事前の書類など

こちらなんですが、以前の悪徳ファームでは事前に書類へのサインなどは一切なかったですし、マニュアルもありませんでした。

ただ今回のファームについては、これでもかというくらい長いマニュアルとテスト(マニュアル読んだかの確認みたいなやつ)があり、書類も10枚くらいにサインしました。全て電子だったので翻訳できて楽でしたけど。

以前働いていたミートファクトリーも同様で、色々書類にサインが必要で面倒でしたし、入社の研修で衛生とかに関する勉強が24時間分ありました。(しかも時給29ドル出ました)

ちなみにミートファクトリーについてはこちらに書いています!

ということで、しっかり書類などが用意されている会社は信用できるかもしれません。

優良ファームならではの大変さと悪徳ファームの良かったところ

ここまで優良ファームが悪徳ファームより優れているという方向性で書いてきましたが、正直絶対にそうとも言い切れない部分があります。

クビになるプレッシャー

まずはなんといってもクビになるのが怖いです。。。

正直悪徳ファームは家賃収入が主なファーム不動産みたいなところがあるので、全然収穫できてなくても基本クビにはなりません。(これもファームにはよるでしょうけど)

お金は稼げないですけど、貯金があればペイスリップのためにダラダラ過ごせて天国かもしれません。

それに対し、優良ファームは時給が発生している以上生産性が求められます。

悪徳ファームのようにお金を払って住まわせてもらうのではなく、お金を稼ぐ場所です。

なので成績が悪い人から順にクビになっていきます。

実際に仕事開始から2日目にして警告書をもらっている人もいました。

内容を見せてもらいましたが、「ノルマでこれくらいは取ってください。それができなかったら残念だけどあなたをクビにしないといけません」みたいな感じでした。怖い。。

私はなぜかそれを貰わなかったのですが、ノルマには全く届いていないので明日は我が身です。

努力しても生き残れない

上の内容の続きですが、このノルマがちょっと厳しすぎます。

というのも、普通に手を抜かずにめっちゃ頑張っても達成できないんですよね。

とにかく全体のピッカーのレベルが高く、経験がない人にはけっこう厳しいです。

悪徳ファームは基本的に根性があれば生き残れると思いますが、優良ファームはそうはいきません。

どんなに努力しようと頑張ろうと、結果が残せないとクビになります。

仕事中の必死さ、楽しく仕事ができるか

上で書いたように、優良ファームはけっこうシビアな世界です。

私が悪徳ファームにいた時は「いっちばん美味しそうなベリーを見つけて、それを食べるんだよね」というのを楽しみにしていましたが、そんな余裕は微塵もありません。(というかそんなバカは悪徳ファームにもいませんでした)

周りのピッカーと楽しくおしゃべりしながらまったり仕事するなんてのもできません。

みんな死に物狂いで仕事しています。

本当に夏休み終了間際の学生くらい必死に食らいついてるので、正直私も頼むから話しかけないでくれって思ってしまいます。

悪徳は楽しかったなぁ。笑

車がない人の送迎問題

個人的に1番の大問題はこちらです。

なんといっても車がないですし、ファームはシティからけっこう離れているので、どうにかして送迎してくれる人を探さないといけません。

優良ファームはほっといても人が来るので基本的に何もしてくれません。

というか求人にアプライする際に交通手段に関する項目が必ずあると思います。

基本は交通手段がないと厳しいと思いますが、私はそこに「俺は自転車でどこにだってたどり着けると信じている」とか書いて受かったのでまぁ自業自得です。

その点悪徳ファームだと送迎のことはしっかり手配してくれていたので、そこは本当にありがたかったなと思います。

私はファームメンバーのグループで送迎してくれる人を事前に募集して、1人の方にお願いをしていたんですが、その人がファームの仕事開始日の前日に消えました。

下記が実際の文章です。

hi hiro

I’m sorry that something important came up and i wouldn’t be able to work in blueberry farm next week. You may need find someone else to pick u up.

ここには来週は行けなくなったとありますが、その後「来週以降は送ってくれるんだよね?」と聞くと音信不通になりました。笑

そして次の日、どうしても初日だけは行っておきたいなと思った私は気合を出して、約2時間チャリを漕いでファームにいきました。まじで途中「もう帰ろう。家じゃなくて日本に帰ろう」と何度も思いました。

ファームについたら開始日が同じ人達が集まっており、仕事の説明などが行われていました。

そこに私は死にそうな顔してチャリで現れたのでみんなに笑われていましたが、たぶん同情してもらえたと思います。笑

その後席が空いていたら車に乗せて欲しいと聞き込みを開始したところ、2人目で送迎してくれる人が見つかり事なきを得ました。

ただ来週になったらまた違う人が来るから送れないと言われ、また送迎してくれる人を探しましたが、今回はファームであった人達が協力してくれたこともありすぐに見つけることができました!

「優良ファームで働いてみた!悪徳ファームとの比較」のまとめ

というわけで今回は優良ファームに来てみたわかったことや、悪徳ファームとの比較から見えてきた優良ファームの特徴などついてシェアさせていただきました。

私としては優良ファームの方がモチベーションが上がるので悪徳ファームの時より良いなとは感じています。

というかクビになったら即帰国なので必死に食らいついています。

あと後半は送迎者前日失踪事件について長々と書いてしまいました。読んでくれた方ありがとうございます。笑

本当ワーホリはかなり運ゲーだと思うので、うまくいかないときはとことん上手くいきませんね。。。

というか辛いことの方が圧倒的に多いです。

まぁ良いことよりも悪いことの方が記憶に残りやすいとはいいますので、思い出としてはその方が賞味期限が長いかもしれないですね。

てなわけでお読みいただきありがとうございました!

この記事を書いた人