オーストラリアのミートファクトリーで働いてみた

こんにちはHiroです!

2024年の7月ということで、オーストラリアに来てからもう少しで9ヶ月が経過しようとしています。

当初は、「1年もいたらある程度は英語が話せるようになるだろ〜」なんて考えていましたが、いまだに大きな成長は感じません。

ところで最近、円安豪ドル高がとんでもないですね。

私が来たときは1ドル94円くらいでしたがいまは108円。。。(日本大丈夫か。。。)

そんなわけでオーストラリアは稼げるぞ!とワーホリに夢をもつ人も多いようです。

もちろん仕事があれば稼げますが、現状本当に仕事がないです!!!

毎回仕事がないとばかり言っていますが、周りの話を聞いている限り日に日に悪化しているようにも感じます。

かくいう私も仕事探しに大苦戦したわけですが、その話はまた後で。。。

オーストラリアのミートファクトリーに移動

本題ですが、以前の記事でお話ししたように、現在私はセカンドビザ取得のために奮闘しております。

結論から言いますと、ファームは約2ヶ月で辞めました。

というのも給料低過ぎて生活ができない。。。

私はベリーファームに行ったのですが、私が働いた時はそもそもシーズン前でしたし、そこはいわゆる悪徳ファームでした。(悪徳ファームについては上記の記事を見てみてください。)

給料はというと、週によくて300ドルくらいで、生活費がちょっと赤字かとんとんくらいでしたね。

そんな時ルームメートだった友人のRyuが知り合いのツテでミートファクトリーに行くことになり、私もそれに便乗してついて行くことにしました。

ところでミートファクトリーについてですが、オーストラリアでセカンドビザを取ろうと思うと、主にファームかファクトリーの二択になるかと思います。

ファクトリーといってもなんでも良いわけではなくて、「畜産業としてのファクトリー=ミートファクトリーやチキンファクトリー」となります。

また、養鶏場とかDairy farmって呼ばれる酪農系でもビザの対象になるはずです。

でも調べた感じは基本的に経験者募集がほとんどですね〜。

てことで未経験で英語力が低くてもできる仕事は必然的にファームのピッキングorパッキングか、ミートorチキンファクトリーとなるわけです。

オーストラリアの田舎町での家探しのコツ

まずセカンドビザの対象地域は基本的に田舎がほとんどです。

元々田舎の補助に外国人労働者を回すのがセカンド制度の目的みたいなもんなんでしょう。

今回私が移動したのはNSW(New South Wales)の北の外れにあるCasinoという町です。(別にギャンブルの街ではないです)

NSWといえばSydneyがある州ですが、ここCasinoはほとんどQueenslandにある偽NSWですね。笑

そこでまず問題になったのが、田舎の家探しは本当に難しいってことでした。

家探しの定番アプリは様々ですが(今度まとめて記事にしようかな)、基本的に家のアプリで探しても全くといっていいほど家が掲載されていませんでした。

その間ホステルに泊まっていましたが、一泊100ドル以上するのでとんでもなくコスパ悪いです。

でもそんな時こそFacebookの出番です!

1.まずはFacebookで引越したい地域のコミュニティを探します。

どんな田舎でも人が住んでいるならコミュニティがあるはずです!

2.コミュニティに参加

基本的に誰でも参加可能です。

3.グループに投稿!事情を説明して家の情報を募集する

Facebookでグループに投稿するのって最初は緊張しますが、絶対に投稿した方がいいです。

オージーはだいたいみんないい人です。個人的な感想ですが、なんなら世話を焼いてくれるタイプだと思います。

私が投稿したときは本当にたくさんのコメントをいただきました。

家の情報だけじゃなくて、「ここのホステル安いよ」とか「ここの自転車安いよ」とか。なんだよいい人かよって感じでした。

そんな感じで、その時Facebookで「うちにきなよ!」って言ってくれたうちの1人に今もお世話になっています。

ミートファクトリーの仕事が始まるまで

少し話はそれましたが、ここからはミートファクトリーの仕事内容についてです。

まず私が行ったMeat factoryはかなり大手で、高賃金のホワイト企業でした。

気になる方は「Casino Meat factory」で検索してみてください、というまでもなく「The Casino Food Co-op」という会社です。

かなり積極的にワーホリを採用しているので、直接行ってみるのはかなりありだと思いますよ!

まずは簡単な面接がありましたが、実質仕事内容を話してくれる場で、いわゆる面接ではありませんでした。

10分間何言ってるのか全くわからない状態でしたが大丈夫でした。笑

その後必須で健康診断と血液検査、ワクチン接種があります。(前日マリファナとか吸ってたらアウトですよ笑)

このQFeverのワクチンは基本的には害はありませんが、妊娠中の女性には過去影響が出た例があると書面に書いていましたので、現在妊娠中の女性の方はお気をつけください。(まぁいないか。。。)

健康診断も基本何言ってるかわかりませんがけっこうてきとうで、「全部Noっていえばいいよ〜」って教えてくれました。身長も本当にてきとうな測り方で、なんか5cm伸びてました。

それらが終わると、衛生面や怪我などに関する2週間の研修がありました。

1週間に3日間4時間の講義なので全24時間でしたが、しっかり給料が出て感動しました。

ホワイト企業やん。。。

気になる給料ですが、カジュアル手当込みで、時給29.5ドルくらい。感動しました。29.5×24=$708です。

ファームの時の合計金額を座学だけで上回りました。

実際1日8時間で勤務が始まると、29.5×8×5×4で$4720、現在レートで108×$4720=約51万円/月です。

確かにこれはオーストラリアが稼げると言われるのも頷けますね〜。

給料だけ見ると本当に天国ですし、ホワイト企業にこれてなんて幸せなんだ俺は。。。って思ってたんですが、結論から言いますと1ヶ月半で辞めました。。。

基本的にポジションは選べませんが、多くはナイフの仕事か肉を洗う仕事、もしくはパッキングが主な配置先になります。(90%くらい)

ただキルフロアという死にたてほやほやの牛が流れる1番グロテスクなフロアには、フロアクリーニングという地獄のポジションがありました。

ミートファクトリー内の地獄のポジション

研修時、私の同期は15人くらいいましたが、半分くらいは別のフロアで、4人くらいはナイフと肉洗いになり、私とRyuだけはなんか他のみんなとは明らかに違う格好をさせられました。

フロア掃除の仕事はあまりにも危険、かつ血まみれになるため、真っ赤なエプロンをまとっております。

ちなみに工場内には日本人も多数いましたが、そのポジションにはパプアニューギニア人が2人いるだけでした。

仕事内容はフロアの清掃ですが、内容はとにかくグロテスクでハードで危険、いわゆる3K(きつい、汚い、危険)でした。

「仕事内容」
フロアに落ちた肉片を拾ってはバケットの中に集め、溜まった肉や牛の喉などで40kgくらいあるバケットを持ち上げては手押し車に入れて運び、めちゃくちゃ重い牛の生首を一個ずつ捨て、牛のナイフで牛を切っている人の横をタイミングを見計らって通り、牛の血で血まみれになり(あまりにも血まみれになるので1日2回着替えます。)、みんなが休憩しているときに掃除をするため休憩もろくにできず、腰はやるわ手は痛いわ。。。地獄でした。

何よりも、気を抜けばナイフが刺さりそうになったり、即死しそうなポイントもあったので本当に怖かったです。

通りすがるパプアニューギニア人はみんな「絶対にSV(スーパーバイザー)に相談してポジションを変えてもらえ」って毎回心配してくれました。

後から聞いた話だと、基本的に黒人のゴッツイ人がやるポジションみたいな位置付けで、過去の経験者はみんなパプアニューギニア人らしく、日本人は初めてだそうです。

私はお世辞にも筋肉ムキムキではないので、毎日腕が激痛で動かせなくなっていましたし、続けるのは身体的にかなり難しく、SVに相談することにしました。

SVに「もう手が動かない、身体的に無理だ!ポジションを変えてくれ!頼む!!」と言ったところ、「お前には失望したよ。仕事なんだぞ、甘ったれんな。」って言われました。

その後1ヶ月ほど休み休みで働き続けたんですが、ある日牛の足を切る担当の人が高いところから牛の足を投げやがりまして、それが私の手の甲に直撃し手が死にました。

私はもう一度SVに「ほら怪我したじゃん、このポジションは危険すぎるんだって!ポジションを変えてくれ!もうやってられるかー!」くらいの勢いで言ったところ、「お前のポジションはここなんだよ!一生変えないから!無理なら辞めて他を探せ!」って言われて、「アホー!辞めたるわー!」って感じでそのまま辞めました。(英語はカタコトですが、気持ちはこんな感じ笑)

その後、現状のオーストラリアでまたもや難航する職探し

こんな感じで半衝動的に辞めることにした私ですが、身体の限界から休み休み働いていたためろくに貯金はできておらず、またジリ貧職探し生活へと逆戻りしてしまいました。

多くの人たちが暇を持て余しながら貯金してセカンドも取っていく中、本当に運が悪いとしか言えないです。(みんな暇すぎてしんどいとかぬかしてた)

このミートファクトリーに行こうとしてる方もおそらくこの地獄ポジションに当たる確率は10%くらいなんで安心してください。

まぁ大きな怪我をする前にやめたのはある意味英断だったかもしれません。一度の怪我が死に直結するようなポジションでしたし、最低でも腰と腕は壊れていたと思うので。

そんなこんなでここ数週間は職探しをしておりました。

本当に現状のオーストラリアは職探しが難しいと痛感しています。

本当に車があるとないとじゃ雲泥の差がありますね。

でも車を買うお金もないし(というか運転なんて6~7年してない)、もう悪徳ファームしかないじゃん、なんて思っていたそんな時、今度こそ良さそうなファームから連絡が来ましたー!!

諦めずに毎日アプライし続け、ようやく1件通りました。

貯金は尽きかけている中仕事が始まるのは8月からですし、そこはクビもあるので安心できませんが、まぁなんとかなるでしょう!

最悪の場合は帰国します!笑

オーストラリアのミートファクトリーで働いてみた件についてのまとめ

というわけで、ホワイト企業の中にもブラックなポジションがあるということを学びました。

その逆に、ブラック企業にもホワイトなポジションは存在するのかもしれませんね〜。

人生って山あり谷ありで、運がいい時もあれば悪い時もあります。

可哀想に、自分はあそこじゃなくてよかったな〜なんて人ごとのように思う時が多い反面、やっぱり自分自身がその立場になってしまうこともあるんですよね。「なんで俺が。。。」って思うけど巡り巡っているのでしょう。

周りと比べると上手くいっていないと思うことにも必ず価値がある。

自分の考え方や選択力を成長させるチャンスとも言える。

そもそも人と比べることに意味はない。

自分にとって貴重な経験と思えばその全てに価値があるんだなぁ。

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